無事に第2回をスタートすることができました。これも激増したアクセスのおかげです。わかりやすくモチベーションを上げてくれるアクセス解析は本当にすばらしい機能ですね!
 冗談はさておき、前回の結論から始めましょう。
 「BWシリーズでデッキを組んでみよう!」http://ptcg.creatures.co.jp/card/1106)では、どうやら文面に反して、「カードを引くためのトレーナーズ」が一番重要だと言いたいらしい、ということがわかりました。「カードを引くためのトレーナーズ」とは、上記コラムによれば、チェレンやオーキド博士の新理論、そしてアララギ博士のような、何が引けるかはわからないけど、とにかく山札から複数のカードを引けるトレーナーズのことですね。上記コラムではそれらのカードが、60枚のサンプルデッキの中に10枚入っていました。
 今回はここから先に進みましょう。「カードを引くためのトレーナーズ」が重要らしいのはわかったけど、サンプルデッキでは、どうしてその枚数が10枚なんだろうか? そして10枚って枚数は、多すぎたり少なすぎたりしないんだろうか?
 そもそも、どうして「カードを引くためのトレーナーズ」は重要なんだろうか?
 その3つの気になる点の答えを、今回は探ってみます。

 まずは最初2つの質問と向かい合ってみましょう。10枚という枚数の問題です。
 デッキの中のカードの枚数は、当然すべてに意味があります。強いカードはたくさん入れるべきだし、あまり使わないカードはたくさん入れても仕方ありません。そしてデッキ総数が60枚と限られている以上、入れすぎもまた良くありません。そう考えると、すべてのカードにとって、ちょうどいい枚数なるものが存在するはずなのです、が。
 さて、このサンプルデッキの「カードを引くためのトレーナーズ」は、なぜ10枚なのでしょう?
 その答えを知るためにコラムを隅から隅まで読んでみても、実は答えが書いてありません。自分で見つけろということでしょうか。★2コラムにしてはちょっと無茶な要求です。「とりあえず10枚ね。理由はいずれわかってくるよ」。……うーむ。「とりあえず毎日腹筋100回ね。結果はいずれ現れてくるよ」こう言われたほうがまだ納得です。
 ただ、ちょっとだけヒントめいた部分はあります。10枚の「カードを引くためのトレーナーズ」のうち、2枚のチアガールは最後に追加されたカードですが、理由は文中によれば「このままでは少なめなので」です。どうやら「カードを引くためのトレーナーズ」は、8枚ではダメらしい。

 8枚ではダメ。10枚ならオーケイ。そこまではたどり着きましたが、それ以上の答えが見つかりません。このまま終わるわけにはいかないので、ここは一念発起して、★4のコラムをちょっとだけつまみ食いしてみましょう。
「BW~DP構築で何が変わったか?」の後編です。
http://ptcg.creatures.co.jp/card/1182
 同コラムの中ほどに、「PTCG blogサンプルデッキ」があります。レシラムとエンブオーを中心に組まれたこのデッキでは何と、「カードを引くためのトレーナーズ」が、チェレン4、アララギ博士4、そしてオーキド博士の新理論4の計12枚入っています(ドーブルが怪しい輝きを放っていますが、ひとまず今は放置しましょう)。
 12枚。さっきより2枚多く、もちろん理由は不明なままです。これでは何のサンプルかわかりません。8枚ではダメ。12枚ではオーケイ。ならばさっきの10枚は?
 枚数の謎は果たして解けるのか。ここまでのコラムでは答えを見つけられませんでした。こうなれば、別のコラムに当たるしかありません。これなんかどうでしょうか。
「使えるカードが良いカード」
http://ptcg.creatures.co.jp/lesson/1516
 このコラムは、何というか、すごく大事なことを伝えようとしているっぽいけど……結論が曖昧でよくわからない。そんな感じです。が、このコラムの中ほどには、何と今回の問題点のひとつへの答えが書いてあります。「BWシリーズでデッキを組んでみよう!」のコラムから出てきた疑問点、どうして「カードを引くためのトレーナーズ」は重要なんだろうか?
 上記コラムによれば、答えはこうなります。
《山札にあって使えないカードを、引くことで手札に加えると、使えるようになる。だから、強い行動だと言える》
 わかったような、わからないような。ちょっと言い換えてみましょう。「カードを引くためのトレーナーズ」が強いのは、山札の中に眠るポケモンやエネルギーを引けるからだ。1ターンに1枚づつ引くよりも、1ターンに何枚も引いた方が、そのカードに手が届くのが早いだろう、と。なるほど理にかなった説明ですし、答えがゲットできた気がします。無事に結論にたどり着きました。今回はこれにておしまいに……いえいえ、まだ、するわけにもいきません。
 だって、どうしても別の疑問が出てきてしまいます。
 ポケモンやエネルギーを引けるのは、まあわかりました。そこまでは良いとします。
 でも、そもそも肝心の「カードを引くためのトレーナーズ」は、一体どうやって引くんでしょう?
 ポケモンで?エネルギーで?まあ無理です。「カードを引くためのトレーナーズ」もやっぱり、「カードを引くためのトレーナーズ」で引くしかないのでしょう。
しかしここには重大な落とし穴があります。
「カードを引くためのトレーナーズ」で「カードを引くためのトレーナーズ」を引くためには、そもそもそれを引くための「カードを引くためのトレーナーズ」を、あらかじめ引いておかなければならないのです。うーむ、なんだかややこしくなってきた。
 しかし、よくよく考えると、ここから2つのことがわかります。
 1つ目。「カードを引くためのトレーナーズ」を使ったならば、次の「カードを引くためのトレーナーズ」を引かなければならない。言い換えるなら、「カードを引くためのトレーナーズ」の(たぶん最大の)役割は、次の「カードを引くためのトレーナーズ」を引くことである。
 2つ目。対戦の中で、「カードを引くためのトレーナーズ」を今言ったように次々と連鎖的に引くためには、そもそものスタート地点となる「カードを引くためのトレーナーズ」を、どこかで引いておかなければならない。
 さあ、いよいよ今回の核心に近づいてきました。2つ目のポイントの、「そもそものスタート地点となる『カードを引くためのトレーナーズ』」を引くべき「どこか」とはいったいどこなのか? 答えはひとつです。
 もちろんそれは、「初手」以外にありません。
 まとめましょう。ここまで散々触れてきたクリーチャーズのコラムの結論は、実はこういうことなのです。
「カードを引くためのトレーナーズ」は、他でもない「初手」に引かなければならない。
 と、いうことは、です。デッキ内の枚数は、それを基準に決められるべきではないのでしょうか? つまり問題はこうなります。10枚や12枚といった枚数では、ちゃんと初手に引くことができるんだろうか? そもそも「カードを引くためのトレーナーズ」は、何枚入れておけば「初手」に引けるんだろうか?

 それに答える方法はあるんでしょうか。もちろんあります。ちょっと頭の痛くなる話かもしれませんが、次回は確率にご登場願いましょう。10枚や12枚といった枚数が適切なのかどうかも、そこできっと判明すると思います。
 というわけで、またまた次回に続きます(たぶん)。

コメント

ハル父
2011年1月15日17:13

ハル父です。
う~ん、ためになるお話ありがとうございます。
子供と違い、確率に頼らざるをえなく、(子供が必要なカードを
引く能力と、コインの表が出ることは確率論を超えていると思います。)
経験則に頼ってはいけないのですが、結局、経験則に頼っているような。
大人なので、もっと、理論的に考えなくてはいけないと思うのですが...。
もっと、数学を勉強しておくべきでした。
(あっ、解らなかったから、勉強しなかったのか)
次回も期待しています。

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索